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2020.12.17 大人になっても好きな物

「お菓子の家」。
大人になっても好きです。

お菓子の家はドイツ語で「ヘクセンハウス」といい、直訳は「魔女の家」という意味です。
グリム童話のヘンゼルとグレーテルに出てくる魔女の家をさしていて、そこからお菓子でできた家をヘクセンハウスと呼ぶようになりました。

ヘクセンハウスを作る生地は「レープクーヘン」と呼ばれる蜂蜜入りのクッキー生地。「ホーンニッヒ(蜂蜜)クーヘン」とも呼ばれます。
もともとは修道院などで作られるお菓子に用いられていました。
教会でともす蜜蠟の副産物として得られた蜂蜜を使って、お菓子作りが行われていたからです。
ドイツではクリスマスが近づくと、お菓子を作って飾るという習慣があります。

こちらはクオカレッスンで取り上げたヘクセンハウス。
アドベントカレンダーのようにクリスマスを一日一日待ちわびるかのごとく、星型で小窓をあけて中のキャンディーが取り出せるようにしました。

生地はレープクーヘンを使っています。

製菓学校に勤めていた時は、学生さんのヘクセンハウス実習用にレープクーヘンを仕込んでいたので、皆さんにもレープクーヘンを紹介したかったのと、
バター不足の時期でしたので。
吉田菊次郎さんのクッキーブックという本のレープクーヘンをベースに生地を作りました。

こちらは先のヘクセンハウスよりもさらに前に、
クオカレッスンで取り上げた「パステルヘクセンハウス」。

皆さんには色を選んで頂いて、パステルカラーのお菓子の家を3時間で仕上げて頂きました。

クリスマスの時期のヘクセンハウスと違って、確か4月のレッスンだったでしょうか…
アイシングの接着を雪でごまかすわけにはいきません。
屋根の大棟の接着アイシングをうまく隠すために、瓦を貼り付けることにしました。

生地の型取り、焼成からですので、かなりハードスケジュールでしたが、
「大丈夫です。私が絶対何とかしますから、家を建てましょう!」と、皆さんを励ましながら進めた記憶があります。

クッキーの接着はコツがあって、アイシングをスティックのりのように薄くのばしてもくっつきません。
程よく絞り出したアイシングに圧をかけるようにして、クッキーを接着する。
そして固まるまでじっと我慢(そんなに長い時間ではありません)。
やりなおすほど、くっつきにくくなります。
一発勝負。

こんな組み立て作業、私は好きです。

来月はクッキーを組み立てた「Sweets Box」。
試作では大きめの四角い箱に、クッキーを詰め合わせてみましたが、
箱を食べるのがなかなか大変でして…。
箱も美味しく食べて頂きたく、小さなボックスにしました。
生地はパートシュクレ。デコレーションはチョコレート。
箱も美味しくできました。

ぜひぜひ一緒に細工菓子に挑戦してみませんか?

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